メイキング

美工女戦隊ビマイスターが生まれ、活躍するまでの軌跡。

1.企画

「美工女戦隊ビマイスター」は、2014年秋に企画された。既に株式会社ティエスイーの創エネ・省エネソリューション事業キャラクター「創エネ・省エネ戦士エネソルジャー」を作っていた代表取締役・髙橋正実は、中核事業である「制御盤製造」にもキャラクターが欲しいと考えたのだった。制御盤製造のプロセスをキャラクター化するにあたり、女性戦士にしてみたらどうだろうと思いついた。アイドル的な女子戦隊は世間にちらほら存在したが、髙橋が思い浮かべたのはもっとストイックでひたむきな、現場で働く自社の女性社員たちだった。

2.主題歌制作

2015年に入り製作が本格化した。まずは理念を分かりやすく伝える主題歌が必要だ。エネソルジャーのときと同様に髙橋はビマイスターの歌を自分で作詞し、作曲は音楽プロデューサーの中村慎治氏に依頼。そしてボーカルはティエスイーの若手女性社員に白羽の矢を立てた。社長といえども業務外の依頼には緊張したと髙橋は言うが、「現場女子」にこだわった故の判断だった。3人の「現場女子」による等身大のボーカルを得て、髙橋自身もコーラスを吹き込み、曲は完成した。

3.コスチュームデザイン

髙橋は当初、ビマイスターを自社の女性社員に演じてもらうつもりだった。そのことを踏まえたデザイナーから提示されてきた初期のコスチュームデザイン案は、工場内の作業服にヒーロー的な装具を加えたスタイルであった。しかしそれではインパクトが足りないと判断した髙橋は、再検討を依頼。再度提示された複数案の中で、最も大胆な案が採用となった。合わせて、ティエスイーのTと高橋電機のTを組み合わせて「B」の文字になるロゴデザインも完成した。 5つの工程を象徴する5色のコスチュームは、ヒーロー衣装に多くの実績を持つ亀有工房が製作した。

4.主題歌MV制作

主題歌ミュージックビデオ(MV)は、エネソルジャーと比較して大掛かりなものとなった。ビマイスターのコスチュームを着こなしアクションができる、プロのスーツアクトレス5名がキャスティングされた。当初予定していた神奈川県のティエスイーでのロケ撮影だけでなく、福島県の高橋電機でも撮影を行うこととなり、各々の工場の特徴を活かした絵コンテが仕上がった。撮影はのべ3日にわたり、神奈川、福島、都内スタジオにて行われた。CM制作などを行う映像プロダクションによって特殊効果が施され、主題歌MVは完成した。

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5.ステージショー

主題歌MVが完成して数ヶ月後、ティエスイーが都内で行われる中小企業展示会に出展することとなり、髙橋はビマイスターによるステージショー実施を決断した。急遽シナリオ検討が行われた結果、敵キャラクターの「フテキゴー」を新たに加え、ビマイスターとフテキゴーとの戦いを描くことになった。MVに引き続きビマイスターに扮するスーツアクトレス達にはヒーローショーでの豊富なアクション演技経験があるため、髙橋には勝算があった。ビジネスショーを見に来たはずの観客たちは突然目の前に展開されたヒーローショーに度肝を抜かれ、ビマイスターは一躍、展示会の話題をさらったのだった。

伝説のはじまり……ビマイスターショー映像!

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